『 南側道路の土地をあまりオススメしません 』

 

 土地を購入する時に、大人気の南側道路の土地は日当たりが良さそうに見えます。

実際に太陽の日が良く当たるので、とても明るくて気持ちがいい家が建てられそうな気がします。

  もちろん、どのような土地であっても設計次第で活かせるかどうかになります。

南側道路の土地の良し悪しも結局は設計次第ということになるのですが、

個人的には選ぶ必要は全くないと思っています。

  では、その理由について、3つに分けてお伝えしていきたいと思います。

 

◇その1:土地の価格が高額

 

 皆さんが、こぞって選ぼうとするということは、人気がありイコール価格設定が高くなるということでもあります。実際に同じ分譲地でも南側道路とそうではない道路の土地であれば、広さや形状によっては300万円以上違ってくることもあります。

  また、値引き交渉も基本的にはあまり出来ません。

その結果、住むエリアの中で最も高額なお金を支払って土地を購入することになり、

住宅費用の予算が大幅に減るか、または住宅ローン返済にしわ寄せがやってくることになります。

 

◇その2:住みづらい家をつくっている

 

 南道路の一番の良さは日当たりが良いところです。

その良さを活かした設計をしようと南に大きな窓を作れるだけ作ってしまうと、

リビングや和室、寝室や子供部屋も全てが外から丸見え状態の家になってしまいます。

  これでは非常に暮らしづらいですし、直射日光が暑すぎるのでこれらの窓全てにカーテンやシャッターをつけて日中は閉めっぱなしにしている家もたくさんあります。

 そうなれば、せっかくの日当たりを完全に遮断することになりますし、同時に風通しまでも完全に遮断してしまうことになります。

 また、ベランダを南向きで作ってしまうと、洗濯物が丸見えになってしまいます。

さらに、洗濯物で家族構成が外からわかってしまい生活感満載の家になってします。

これですとデザイン性と防犯性も悪くなってしまいます。

 

◇その3:土地以外のコストも高額になってしまう

 

 前項のようにカーテンやシャッターを設置するため、必要のないコストが余分に掛かります。

また、防犯性を高めたり、家の外観をかっこよくするために、境界のフェンスや植栽などで目隠しや庭に装飾をするなど、驚くほど高額なコストが外構工事にかかります。

  そうなると、そのしわ寄せが住宅ローン返済なるだけでなく、将来の老後生活にまで影響してくることになってしまいます。

 このような状況を招きやすいことから、弊社では土地探しの際に、南側道路の土地にこだわらないようご説明させていただいております。

 家づくりは土地だけを単体で考えるのではなく、また、家だけで単体で考えるのではなく、さらには庭だけで単体で考えるではなく、この3つを考えながら予算も含めて自分にあう資金計画をされることを望みます。

 また、弊社ではファイナンシャルプランナー(FP)相談を随時受け付け中でございます。

どうぞ、ご遠慮なくお申し付けください。