『みんな土地探しで勘違いする6つのコト 』〜後編〜

 例えば、住宅ローンを銀行に相談に行くのと同じように、

家のことは住宅会社に相談に行くと思われます。

そして土地の場合は不動産屋さんに相談することは一般的な流れです。

 

 しかし、不動産屋さんに土地探しを依頼してしまうと、

どうしても土地に予算を使い過ぎてしまうことになります。

それは、不動産屋さんの儲けは土地の価格に大きく左右されるため、

できるだけ土地価格の高額な土地をすすめられることになるからです。

 そしてその結果、予算的にその不動産屋さんが提携している

驚異的にローコストな住宅会社で家を建てるという選択肢が濃厚になってしまいます。

 

 そこで家までこだわってしまえば、住宅ローンにその負荷がかかり過ぎることになり、

それこそ後の生活にかなり影響を及ぼすかもしれません。

 

 では前回の続きで残りの3つをお伝えしていこうと思います。

 

 

 

◇勘違いその4:いきなり不動産屋さんに土地探しを依頼してしまう?

 

 土地探しをする時には、いきなり不動産屋さんに相談に行くのではなく、

まずお客様にとっての土地予算を把握するようにしなければいけません。

 そして、お客様が土地に費やせそうな予算の幅をしっかり把握した後に

不動産屋さんに相談することをおすすめします。

 

 その予算が曖昧なままお願いしてしまうと、あなたが探しているエリアで、

誰もが気に入りそうな高い土地からすすめられることになり、

そのような土地は確実に高い価格設定になっています。

 また、即決しないといけないように追い込まれ、

問答無用で決断せざるを得なくなってしまいます。

そうならないためにも、絶対にその順番だけは間違えないようにして

いただければと思います。

 

 

 

◇勘違いその5:南道路の土地が一番良い?

 

 これは、実に多くの方が勘違いしてしまっていることです。

確かに、日当たりは抜群に良いからです。

 もちろん、日当たりが良いということは、直射日光がたくさん

当たるということなのですが、

実際に直射日光がたくさん当たる所に、大きな窓をたくさんつくってしまうと、

そこは同時に外部から丸見えにもなってしまうということでもあります。

 

 そうなると、居心地は悪くなってしまいます。

そして、カーテンを閉め切ってしまうことになり、

家の中が薄暗くなってしまいます。

 

 さらに、北に配置されがちなキッチンや洗面などの水回りに

日が全く当たらなくなってしまいやすいのも、

この南道路の隠れたデメリットだったりします。

 

 その結果、ジメジメするのと寒いのが嫌な場所なのがこの水回りなのですが、

その想いに反して寒くてジメジメした空間になってしまうことになります。

 

 また、直射日光はコントロール出来ないため、その場所だけやたらと

暑くなり過ぎたり、光線のせいでテレビが見えづらくなってしまうのも、

実際暮らし出してから気付く困った点になります。

そしてそれを防ぐために、シャッターをずっと

閉めっぱなしにしないといけなくなります。

 

 そうなると、それこそせっかくの日当たりはなんのためだったのか?

ということになってしまいます。

 カーテンやシャッターを取り付けるのも決して安い買い物ではなく、

むしろ高い買い物になってしまいます。

 

 このように、土地代も一番割高な上に、

家にも余分なお金が、かかりやすくなるのが、

南道路の土地に隠された意外な事実なのです。

 

 こうならないためにも、土地探しをする時には、

南道路にこだわる必要は一切ありませんし、

むしろ南道路以外の土地の方が、値段は安く設定されていますし、

 また、値引き交渉もしやすくなります。

実際は、全然暮らしやすかったりするので、

基本的には南道路以外をオススメさせていただいています。

 

 

 

◇勘違いその6:土地は形が良い方が家が建てやすい?

 

 家など何も建っていない状態の土地を見ただけで、

その土地が良い土地かどうかを判断することは、極めて難しいことです。

 また、土地は表示の広さよりも狭く感じてしまうものなので、

どうしても形が良く、より広い土地を求めてしまうようになります。

 

 しかし、広い土地を購入することになれば、

その分の土地価格も高くなりますし、

南道路だったり形が良い土地を買おうと思えば、

その分割高な単価で買わざるを得なくなり、

相手の言い値で買わざるを得なくなってしまいます。

 

 そうならないためにも、土地選びをする際には、

形や広さにこだわらないようにすることが大切です。

注文住宅の非常に良い所は、どんな土地でもそれに合わせて

間取りや外観の設計が出来るところです。

 それどころか、形が悪い土地の方がむしろ設計しやすかったり、

より暮らしやすい間取りづくりが出来やすかったりします。

 

 また、一見条件が悪そうな土地は、そもそも価格設定が

安くなっていて、さらにそこから値引き交渉がしやすかったりするので、

家づくりの総コストが、抑えられることにつながるメリットを持っています。

つまり、暮らしやすい家を予算を抑えながら建てられる可能性が

非常にと高くなるということです。

 

 おそらく土地探しや土地選びは、家づくりで最も難しく、

時として家が欲しいと思う気持ちをくじかせるものです。

 その土地探しを、より柔軟に出来るようになるためにも、

知らず知らずの間に受け入れてしまっている当たり前を

一度疑ってみていただければと思います。

 

 土地を購入する前には先ず始めることは、ライフプランナーと

ライフプランを始めるのが非常に重要不可欠です。