『LDKをキレイに保つ秘訣』

 例えば奥様が家の中で一番きれいに保ちたいのに、

一番きれいになりにくいと言われるのが、

LDK(リビングダイニングキッチン)です。

 

 この空間は家族の皆さんが、

就寝時間以外の多くの時間帯を過ごす場所なるのが、

このLDKなので生活感がないぐらいきれいに保つことは

不可能に近いことなのかもしれません。

 

 しかし、合理的に間取りを考えれば、

意外と片付けやすく、また掃除しやすい家に

することが出来るのです。

LDKがゴチャゴチャなってしまうのは、

以下の2つが主な原因と考えられます。

 

 

その1:「収納のつくり方」が悪い

 散らかる最大の原因は、収納のつくり方が悪いことです。

そして、これを解決する方法は、

管理しにくい奥行きが深い収納をつくらず、

逆に、管理しやすい奥行きが浅い収納をつくることなのです。

 

 

その2:「子供部屋のレイアウト」が悪い

 LDKにある荷物の90〜95%は、

子供たちのモノではないでしょうか?

 

 リュックやランドセルといった学校道具に、

習い事などの教材に教科書、マンガやおもちゃの他趣味のモノ、

パジャマや制服、普段着、などなど。

リビングダイニングには、

これらの荷物が雑然と置かれ、

足の踏み場すらない状態と化してしまっている・・

というのが、家を建てた多くのご家庭の現実です。

 

 

子供部屋は2階じゃなくてはいけないのか?

 

 なぜか、子供部屋は2階につくるものだ

という当たり前が、

家づくりのルールの1つとなってしまっていますが、

実は、この当たり前こそが、

リビングダイニングを散らかしてしまう

大きな原因となっています。

 

  おそらく子供たちは、中学に進学するまでの間は、

2階にある自分たちの部屋を、それほど使うことはないでしょう。

 

 その理由は、怖いからかもしれませんし、

親から離れた場所で過ごすのが嫌だからかもしれません。

あるいは、いちいち2階に上がるのが

面倒くさいからかもしれませんし、

その全てなのかもしれません。

 

 しかし、そのしわ寄せは、

リビングダイニングが散らかってしまうという

ところにやってきてしまいます。

 

 また、子供部屋を2階につくってしまえば、

1階に和室などの客間をつくることになり、

結果、300万円ぐらい余分な建築コストを

支払うことになってしまいます。

 

 そして合理的に間取りを考えるのでしたら、

子供部屋を1階につくるという選択肢も

あって良いのではないでしょうか?

 

 子供部屋を1階につくれば、

子供が自分たちの荷物を、

部屋に持って行くようになり、

自分の部屋を使ってくれやすくなります。

そして親の近くで過ごすことが出来るからです。

 

 その結果、リビングダイニングに散らかる荷物が

少しでも少なくなるのではないでしょうか?

また、子供部屋を1階につくれば、

わざわざ和室をつくる必要もなくなるため、

その分建築コストをカットすることも出来るようになります。

 

 ということで、

せっかく高いお金を出して建てた家を

ずっとキレイに保ち続けやすくするためにも、

家づくりの固定概念に縛られず、

頭を柔軟にして家づくりをしていただければ幸いです。